僕は夢をみていたーーー
地平線の彼方まで広がる大地、遠くから光る拳大の物体が近づいて来る。あれは、、、にんにく?
そして僕の頭上まで近付き、光るにんにくは言った。
「春の扉を開けて、私を遠くへ連れて行って?」
どうも、初めまして!東京の新宿御苑前にて、縮毛矯正、くせ毛カット特化美容師をしております。
甲斐錬也(カイレンヤ)と申します。
突然ですが、皆様。「にんにく」はお好きですか?
にんにくを愛し、にんにくに愛された記者(甲斐)は「もうコレ、にんにくの食べ過ぎで体がにんにくになっちゃうんじゃないの?」といった具合な訳(?)なのですが、特に記者(甲斐)が愛するにんにくが在ります!
「黒にんにく」
名前は聞いたことがある!何となく体に良さそう!という認識の方が多いのではないでしょうか?都内では自販機で売られているのも目にします。
、、、
えぇ、分かります、とっつきにくいですよね?黒にんにく。
スーパーで並んでいても、なかなかに手が伸びないですよね?
どうやって調理、食すれば良いか分かりませんよね?
そもそも「黒にんにく」とは?
にんにくを長期間低温で熟成、発酵させたもので、その工程により「メイラード反応」という化学反応が起きて黒く変色したにんにくとなります。
熟成、発酵させることでにんにくの栄養成分がさらに高められる事は想像にたやすいですよね。ですが、それらについてはマニアックでケミカルな話が長くなりそうなので割愛しますが
簡単に言うと「疲労回復効果」「抗がん、抗血栓作用」「美容効果」この3つの効果が一般的なにんにくよりも圧倒的に高いです。
ただでさえ「スタミナがつきそう!」といったイメージのにんにくですが、黒にんにくは更にその上をいく、「超進化系にんにく!」といった所でしょうか。
ざっくり何となく「黒にんにくは栄養価が高い」というのは伝わったと思うのですが、もうひとつ非常に優れている要素がありまして
「黒にんにくは臭くない」
もう本当に、ぜんぜん臭くないです!
ちなみに記者(甲斐)は美容師をしているのですが、「美容師=にんにく食べるのNG」みたいな暗黙の了解?のようなところが全国的にありまして
やはりお客様と距離感の非常に近い職業なので、口臭問題は非常にセンシティブなところなのであります。
けれども、この黒にんにくであれば、口臭も気にせず美味しく健康に!が叶う訳です。
という訳で前置きが長くなりましたが、ここからは「黒にんにく実践編(?)」と相成ります。
ちなみに黒にんにくは生でも食べる事が可能で、熟成、発酵している事により、生食による胃への負担も少ないです。
ただ、生食でも所謂にんにく臭はしないですし、強い辛味も無いのですが、変わりに酸味の強い独特の甘酸っぱい味がします。
これに関しては好みが結構分かれると思いますので、黒にんにくビギナーの方はまず料理に使い火を通して、その黒にんにくのコクと旨みを十分に引き出して楽しんで頂けると良いかなと思います。
それではいきます!
今回作っていく品は!「黒にんにくチーズリゾット!」
、、、
、、、ん?
なになに?リゾットだなんて難しそう?何だかハードルが高くて、もうブラウザを閉じてしまいそう?
待って待って!大丈夫!
心配しないで!リゾットって思っているほど難しくない!
調理工程も簡単で覚えやすくて、フライパンひとつで出来て洗い物も少なく凄く簡単ですし、大体なんでも冷蔵庫の余りものを入れて大丈夫!
何より、得意料理のレパートリーに「リゾット」って言えると凄くかっこよくないですか?(笑)
しかも何より!黒にんにくはリゾットに必要不可欠な「チーズ」等の乳製品と相性抜群なので、これを機会にリゾットの作り方も覚えちゃいましょう!
それではいきますよ!ついてきて下さいね!
材料(1~1.5人前)
- 生米1合(150g)
- 子鍋やケトル等で沸かしたお湯に顆粒出汁(コンソメでも可)(600cc)
- 黒にんにく(2~3片)
- チーズ(お好きな種類を好きなだけ)
- あればお肉、お野菜類(好きなものを何でも、無くても可)
- オリーブオイル(20g)
- バター(10g)
- 塩コショウ
まずは最初に小さいお鍋やケトル等でお湯を沸かし、顆粒出汁を加え暖かい「出汁」を準備します。
そして、フライパンにオリーブオイルを引きお好みの大きさに切った黒にんにく、肉や野菜類の食材がある場合は一緒に軽く先に炒めて、そこに生米を入れて中火に3~4分程かけ、炒めながら一粒一粒に油のコーティングをしていきます。
オリーブオイルに黒にんにくを入れます。
他の具材もIN。
米が入ると急にリゾットっぽく。
この工程によって、お米からデンプン質が過剰に流出するのを防ぎ、ベタベタな仕上がりのリゾットになるのを防ぐことが出来ます。
目指すゴールは「モッタリはしているが、ベタベタではない」という仕上がりです!
お米の一粒一粒が半透明になってきたらOK!
ちなみに記者(甲斐)は冷蔵庫に玉ねぎとシメジとベーコンが余っていたので先に炒めました。
次に火を弱火に落として、準備しておいた出汁を「お米がギリギリ泳ぐかな~?けど沸騰したお湯の中でギリギリ踊らないかな~?」位の量、フライパンに足して底が焦げ付かないように時折ヘラ等で優しく混ぜながらお米を煮ていきます。
温かい出汁がポイント。
出汁の水分が蒸発して少なくなってきたら、都度出汁を足して下さい。
ちなみに何故「暖かい」出汁なのかというと、冷たい水分だとフライパンの温度が下がり、トータルの煮込む時間が余分に長くなってしまうため。
何故お米が「踊らない」程度の水分量なのかというと、お米が踊ると粒同士が擦れてしまうため。
何故「優しく」ヘラで混ぜるのかと言うと、水分量の話と同様、お米の粒同士が擦れてしまうため。
全て上記のオリーブオイルで生米をコーティングした理由同様、お米からの過剰なデンプン質の流出を防いで、ベタベタな仕上がりを防ぐためです。
この調子で都度出汁を足しながら弱火で煮ていくと大体15~20分で出汁が無くなってくるので、後半は都度味見してアルデンテ~お好みの柔さまでお米の硬さを調節し、チーズと塩コショウを足してお好みに調味します。
塩コショウは入れすぎ注意なので、少しずつ調節して下さい。
記者(甲斐)は冷蔵庫に残っていた粉チーズとさけるチーズを入れました!
そして火を切りバターを加えて、余熱で溶かしながら全体に馴染ませます。
バターは火を入れすぎると香りや風味が飛んでしまうので最後にさっと馴染ませる位がオススメですよ!
絶対おいしいヤツ。
大まかな工程は以上で完成ですが、お皿に盛って粗引きの黒こしょうやバジル、パセリ等を振ると、香りも良いですし見た目にも華やかで楽しいです!
では!実食!ということで、ご賞味あれ!
完成!
黒にんにくのコクと旨み!チーズとの相性!その他全ての食材が渾然一体と優しく調和し、優しく体に染み込んでいくかのような、、、全人類が故郷を感じる様な(?)皆が大好きな味では無いでしょうか、、、?
この「リゾット」冷蔵庫の余り物を放り込めば大体合いますし、お米を炊き忘れていた時でも、フライパンひとつでOK!
慣れてくると30分以内でササッと作れちゃいます!
サーモンや白身魚等の魚介類、鶏肉などの動物性脂質類とも相性が良く、牛乳やトマトを入れても美味しい。
最初の黒にんにくを炒める際に、一緒にイカの塩辛を炒めて、チーズをゴルゴンゾーラ系な味の濃い物にすれば、ワイン等、お酒のアテにも抜群です!
うーむ、、、こうしてみると「リゾット」の何でもドーンと受け止める器の大きさ、恐るべしですね、、、
勿論、普通のにんにくでも美味しく作れますが、黒にんにくで作ると全然別物のコクと風味で香り高い仕上がりになりますので、是非とも黒にんにく、見かけたら買ってチャレンジして見て下さい。
使える食材、選択肢が増えると、毎日の料理も楽しくなります!
ちなみに記者(甲斐)のオススメ黒にんにくは勿論「田子町」の黒にんにくですよ♪
では!皆様も良きにんにくライフを!
Let’s黒にんにく!