この世の中、何がヒットするか分からないですよね。
音楽の世界でも、グループサウンズが一斉を風靡したのちにジュリーやカーくんやキムタクなどどアイドルがお茶の間を賑わわせ、XJAPANやGLAYが話題を席巻すれば今やAKBなどかわいい女の子が活躍している。お坊さんだってテクノをやる時代だ。
ファッションも一昔前だとダセーと思っていた服でも今では華麗にリメイクしたりしてモデルが綺麗に着こなしている。テレビで見たけどファッションは20年周期で流行が再度訪れるらしい。回転寿司みたいだな。
コメディアンでも昔はドリフ派かひょうきん族派かみたいな話を懐かしみながら酒を飲む中年をたまに見る。最近のお笑い好きの人は芸能事務所単位で好きかどうかの話をしている。経営者か。
「今の時代」として例を挙げてみたが本当に多種多様だ。音楽やスポーツなど一括りにされがちなワードでも、紐解くと背景には無限の可能性を秘めている。先日友人が会社の飲み会でアニメが好きだと打ち明けたところ、上司にサザエさんのジャンケンに勝つ方法を延々聞かされたらしい。
おそらく時代が移り変わるにつれて選択肢の幅が増え、誰が何を楽しんでも自由な時代なんだろうなと26歳のペーペーが思っている。すごくいい時代に生まれたものだ。
観光についても、その地域で特産であったり名所であったり地元がオススメしているが実は観光客からすると「そこじゃない」所に魅力を感じる方も多いと思うのです(ここだけ丁寧)。
じゃあ見せてみせよう。「そこじゃない」世界を。ミクロな世界を。
ふわっとした感じでやります
もう最初から断っておくが、本当にミクロだ。
要するに僕が過去2年くらい撮りためた、これ面白いかもしれないなーという張り紙だったりをつらつらと紹介していきたい。何の気なしにふらっと撮っていたので枚数は少ないが少数精鋭といった感じだ。
今回は町外に買い物に行ったり旅をしたときに撮ってきたため、この路線(考え方的にも面白さ的にも)がマッチしていれば今後田子町内でもいろいろなものを撮りためていきたい、いわば試験だ。
まずはこちら。
無性にトンカツが食べたくなってトンカツやに入ったときのこと。メニューをふらふらと見ていた時にお子様メニューに目が止まった。
大人でも食べたいとき、ありますよね。
トンカツ屋なのにトンカツがお子様メニューに入っていないのにも驚いたが、僕はプレートの隣にある豚のイラストだ。鼻歌歌いながら踊っている。
ノリノリな豚。
肉にされるているのにノリノリだ。きっと「脂もノリノリです」なんてトンカツジョークが飛び出している事だろう。
ちなみにトンカツは旨かった。メニュー表を見て身の丈に合わない値段設定に泣きそうになったが、ライスにみそ汁、千切りキャベツまでおかわり出来たので、トンカツの倍くらいキャベツ食った。次行くとしたらもっとおしとやかに食べないと。
メニューの中で一番フィーバーしてた豚。
肝心なトンカツの写真を撮り忘れる失態。
注意系は人を人として正す
過去のフォルダを眺めていると、注意を呼びかける張り紙を多く撮っていた。今思うとかなりの変態である。先生に怒られてヘラヘラと笑っているタイプだ。
公共の場であるほど張り紙が多い。特に子供に向けて。
小中学生に向けた張り紙。
大人でもうっかり泥を落とし忘れそうになるときもあるが、ここでは主に小中学生に向けての注意喚起だ。きちんとペンで書く前に下書きをしているところも可愛らしい。
入館するときにたくさんの泥も一緒に入館しちゃうのだろう、管理人さんの困った表情が目に浮かぶ。公共の場だからお互いに気持ちよく使えるようにとの配慮の賜だ。
たぶん次も子供向け。
アイス限定。
歩きながら食べること自体食事のマナーとしては良くないのに、アイスをロックオンしている。体育施設などではよくジュースの自動販売機の他にアイスの自動販売機も置いてあるところを見かける。食べながらはしゃぐと床がベタベタになるのだろう。歩きアイスはダメですよ(歩きスマホみたいな感じで)。
こうやって見ると「もう一歩前にお進みください」とか「良く噛んでお召し上がりください」とか人間の動作についての注意喚起の張り紙が多い気がする。それによって人と同じ規律を守って暮らしていることで安心するのかもしれない。そうじゃなきゃ、より遠いところからおしっこしたくなる時もあるし美味しいガムは飲み込む。
張り紙は人を人として正してくれるのだ。
心配系はこちらも心配になる
一方で、どうしちゃったのかと心配してしまう張り紙もある。「しばらくお休みします」や「千円札が足りません」などが挙げあれる。
僕が先日見かけたのはこれだった。
ず~っと調子が悪いそうです。
記憶が正しければウサギかヤギがゲージに入っていた。見た限りだと普通に干し草を食んでいたが、体内では大変なことになっているのか。とても心配である。社会人ならとっくに早退しているはずだ。
僕は正露丸のにおいを嗅ぐだけで下痢が治るタイプなので、今度行ったらこっそり嗅がせてみたい。
消えちゃってる張り紙も心配だ。
肝心なところが読めない。
医療機関ということもあって読めないと不安になるし身の危険を感じる。医者が急に口ごもるあの感覚に似ている。
「当院に御用のない方は、勝手に木曜の午後に予約を入れます」とか「当院に御用のない方は、インターホンを押してください」と一人で大喜利大会をやっていると楽しい素材だ。
ダイソーのトイレ。
腰が低すぎる張り紙も心配だ。「大変申し訳ありません」の三連チャンである。使わせてもらっているのはこちらなのに、従業員も使うことに非常に申し訳なさげ。アイドルじゃないんだから存分に用を足して欲しい。
最終的にはこれだ。
テーブルが小さい。
大型の商業施設などで、サービス向上などを目指す「お客様の声」。褒めている書き込みはほとんど無く大体がクレームであるが、この手のハード面のクレームは見たことが無かった。もう工事するしかない。
このあとテーブルが大きくなったかどうかは知らない。心配だ。
うっかり系はほほえましい
ハラハラと心配してしまう一方で、ほのぼのする張り紙もある。それも意図しない感じのうっかり系である。
こういうのは典型的ですよね。
実際に大根半分で2020円なんて高騰してもあり得ないと思う。でもやっぱり「2020円かー」と間違いであることは分かっていてもなかなかカゴに入れられないものである。
次はうっかりというかほほえましいというか。
マツーン。
リサイクルショップに行ったときの写真だ。「シ」に見せようと頑張って書いている努力は伝わるもののスズメはスズメ、マツーンはマツーンである。僕もたまにシとツ間違ってしまうがここまで清々しいマツーンを見てしまったので拍手をしてしまった。
もういっそのことンもソにしたらいいのに。「トレーニソグマツーソ」、ドラクエの呪文みたいだ。
声に出して読みたい日本語。
手前から順番に威勢良く言うと「清く・正しく・元気よく」みたいな小学校の校訓みたいだなーと思って撮った写真。真ん中だけデザートカテゴリなのも味があっていい。配置にこだわったのだろう。
ひねらないネーミングセンス。
前から無印良品の商品名はコピーライターが居ないのか思うほどド直球のネーミングで惚れ惚れしていたが、ついに長すぎてフォントがぎゅうぎゅうになった商品が出た!と写真を撮ったものだ。
購入者は商品名をフルネームで言えないだろう。商品名当てクイズの100ポイント問題になりそうだ。
以上です。
こんな感じで今後も探して写真撮っていきます。なにかいい情報あったら教えてください。
私が記事を書きました。
ニッシー
田子町生まれ田子町育ち。田子町観光協会事務局、観光マネージャー。イベント・飲み食い・スポーツ・旅が好き。色黒なので高校時代に他校の生徒に「ハロー」と挨拶されたことがある。