以前、松屋にて期間限定で販売されたシュクメルリに衝撃を受け、公式レシピを元におうちで再現した私(詳しくは過去の記事をご覧ください!)。生粋のすき家派だった私が松屋派になった大事件だったのだが、それからあまり時間が経たないうちにまたもや松屋がとんでもない代物を販売しているという噂を耳にした。嘘だろ……シュクメルリはまだ序章に過ぎなかったということか……?
SNSでバズッた松屋の「シュクメルリ」をおうちで再現したら本家を超えてしまった
松屋のポテンシャルの高さはこんなものではなかった
そもそも、爆発的人気となったシュクメルリは「松屋世界紀行シリーズ」の第一弾であった。世界紀行シリーズは世界中の伝統料理を“松屋流”にアレンジして提供するというもの。我々がまだ知らない世界のおいしい料理に出会える、なんとも素晴らしいシリーズなのである。大反響を呼んだシュクメルリの勢いに続けと言わんばかりに発表された第二弾はイタリア料理編「カチャトーラ」!!!その正体は、とろ~りチーズをのせた鶏の猟師風トマトソース煮込みだ!もちろん、今回もにんにくがすごい。
次なる刺客・カチャトーラ。チーズ・トマト・鶏肉・にんにくが絶対の味を約束。
松屋で販売中(2020年4月中旬現在)のカチャトーラ定食790円(ライス・みそ汁・生野菜付き)
すっかり松屋の戦略に踊らされている私は、もちろん店で実食済。ジューシーなチキンと野菜がにんにくの効いたトマトソースでじっくり煮込まれ、チーズの追撃で舌は降服待ったなし、間違いなく最高のメニューだった。直感だが、シュクメルリに衝撃を受けた人はこのカチャトーラも間違いなく好きだと思う。具材と、ベースがホワイトソースかトマトソースかの違いだけで、シュクメルリと方向性は似ている気がするし。……ということは、もしかしなくてもカチャトーラもおうちで作ることができるのでは?よし、シュクメルリに続いてカチャトーラも再現してみようと決意!
己の勘を頼りに松屋のカチャトーラを再現
残念ながら、カチャトーラは松屋から公式レシピの発表がない。こうなったら店で食べた時の味を思い出しながら材料を購入し、記憶を頼りに再現してみよう!自炊歴半年(6年くらい外食続きで半年前から自炊を再開)の私だけど、シュクメルリと同じような手順で作れば大丈夫でしょ!と謎の自信があった。完全に筆者個人の主観でしかないカチャトーラが爆誕することになるが、その点は目をつむってほしい。「いや違うだろ!」という突っ込みがあったとしても、できれば心の中にしまっていただきたい。とまぁ、最大限の予防線を張ったところで、買ってきた材料と再現レシピを紹介していく。と、その前に前回の反省を活かして換気扇は最初からスイッチON!これで多少にんにく臭はマシになるはず……。
本家ではズッキーニとオリーブも入っているが、スーパーになかったため今回はナシ。
材料が2つもないという、最初からフリーダムな展開。思わず「これって再現レシピ企画だったよね……?」と自問自答してしまった。すみません。しかし、ないものはしょうがないので……。まぁ、なくてもなんとかなりそうだけど、ズッキーニとオリーブはトマトソースで煮込むとおいしいし、何より彩りがよくなるのでスーパーで手に入るのなら入れてほしい。でもまぁ、人には好みがあるし、そのへんは各自適宜にお願いします。
【材料(2人分)】
- ・鶏もも肉:1枚(250~300g) ※ムネ肉でもOK
- ・ズッキーニ:1本
- ・パプリカ:1個 ※赤黄1/2個ずつ
- ・玉ねぎ:1/2個
- ・オリーブ:2~3粒
- ・にんにく(すりおろし):好きなだけ
- ・トマト缶:1個
- ・シュレッドチーズ:好きなだけ
- ・サラダ油:適量
- ・塩コショウ:適量
- ・水:適量
- ・ローリエ:2枚
- ・ブイヨンキューブ:1個
鶏肉と野菜(玉ねぎ・パプリカ)を食べやすい大きさに切る。
鶏肉に塩コショウを振り、味付けをしておく。
フライパンにサラダ油を入れ、中火で鶏肉の表面を焼く。その後、にんにくを投入。
今回もにんにくは青森県田子町産を使用!普段の料理では、にんにくといってもチューブくらいしか使うことがないので、生のにんにくをすりおろすのってなんだか新鮮。すりおろしって香りが強く出るから食欲をそそるんだよね~。普段は臭いが気になってにんにくを控えることが多い私。しかし、最近は家にいる時間が長いので前回のシュクメルリと同様に、にんにくは遠慮せずたっぷりと入れた。そうした方が絶対おいしいということはすでにわかっているので。
ちなみに、田子町のおいしいにんにくは「田子町ガーリックセンター公式ウェブサイト」で購入可能。にんにくだけでなく、にんにくを使った様々な商品もある(今回も宣伝)。
にんにくの香りが立ってきたら玉ねぎを入れ、しんなりするまでよく炒める。
トマト缶・水・ブイヨンキューブ・ローリエを投入し、20分ほど煮込む。
パプリカを入れてさらに10分ほど煮込み、ケチャップと塩コショウで味をととのえる。
シュレッドチーズをかけたら完成!(チーズが少なかったので、ノリで生クリームをかけた)
フリーダムすぎるカチャトーラが完成!
ジャーン!!!前回のシュクメルリの再現レシピと比べると、あきらかにアバウトだし色々とフリーダムすぎる。普段いかに感覚で料理をしているかがよく表れている……。が、しかし!逆を言うとそれくらい簡単に作れるしなんとかなるということだ。そういうことにしておいてほしい。
最初からバゲッドとワインを用意してしまったが、もちろんごはんとの相性も抜群!
さて、冷めないうちに食べてみると「それっぽい味がする!」と思うくらいにはうまい!これは限りなく松屋の味を再現できたのではないか?と、これまた熱い自画自賛をしてしまった。成功のカギは、とにかくにんにくとチーズをたっぷり入れること!あと、じっくり煮込むことで鶏肉や野菜の旨みを引き出せる気がする。
ワインは前回に引き続き、フルーティーな赤ワイン「クロシュ」を用意。
まろやかな黒にんにくの甘さと酸味、ぶどうの香りが楽しめるクロシュ。「カチャトーラのペアリングには赤ワインでしょ」と、それっぽいことを言ってみる。イタリアに行ったこともなければワインに特別詳しいわけでもない私だが、雰囲気だけなら100点満点な気がする。などと気分が高揚するくらい、カチャトーラとワインのマリアージュは最高なのだ。ちなみに、この日はいつも以上にお酒が飲みたかったのでワインを用意したが、完成したカチャトーラは本家と同じくごはんが非常に進むのは言うまでもない。
クロシュも田子町産にんにくと同様に「田子町ガーリックセンター」で購入可能。クロシュのWEBページはボトルのデザインと同じくオシャレな感じ。気になる人は、ページ内の「購入する」ボタンを押して、商品購入ページへどうぞ(今回も宣伝)。
この後、バゲットを食べたにも関わらず欲望に逆らえなくてごはんも食べちゃった……。
今回は多少フリーダムな面もあったが、一応、松屋の通常のカチャトーラを再現してみた。ちなみに、店舗ではチーズが2倍の「ダブルチーズカチャトーラ」という夢のようなメニューもあるので、チーズ好きの人は材料を揃える際に大容量パックの購入を勧める。さて、今回の松屋再現レシピも大成功に終わってよかった。いつかカチャトーラの松屋公式レシピが発表された日には、是非とも答え合わせをしたいところだ。
松屋のカチャトーラを再現しておうちごはんに革命を
新型コロナウイルスの影響で気軽に外食ができない今、松屋のカチャトーラ再現レシピで、いつものおうちごはんに革命を起こしてみてはいかがだろうか。店で食べたことがある人は松屋の味をとことん突き詰めてみてもいいし、食べたことがない人もカチャトーラは野菜と肉をバランスよく食べられる料理なので是非作ってみてほしい。純粋においしいし、にんにくをたっぷり入れるのでスタミナ満点だし、いいこと尽くしな感じがするので。個人的には、店の味とおうちで再現した味を比べてみてほしいので、気軽に外食ができる日が早く来ることを祈っている。あと、近い将来、青森と秋田に松屋が出店してくれるといいな……。
※松屋再現レシピシリーズ第1弾はコチラ
SNSでバズッた松屋の「シュクメルリ」をおうちで再現したら本家を超えてしまった